今回は、Codexに画像加工のアプリを作ってもらった記録を、費用と時間つきでお見せしていきたいと思います。
作ったのは、パソコンの中だけで動くWebアプリです。
ブラウザの画面で操作して、切り抜き・欠け補完・範囲消去・アップスケール・リサイズ・圧縮・形式変換の7つの加工ができます。
記録が残るCodexの会話3本は、実働3.29時間、API換算$47.84でした。
このうち足したのは、圧縮・形式変換・範囲消去の3つです。
切り抜き・欠け補完・アップスケール・リサイズの4つは6月21日より前からあり、この費用と時間には含みません。
会話というのは、Codexを開いてから閉じるまでの1回分のやり取りのことです。

AIに作らせたにしても、機能を足すのにそんなに安く済むものかのう?

おやかたさまぁぁぁぁぁ! 拙者が生ログで数えたところ、記録が残る分の実働は3.29時間、API換算は$47.84でござった。つまずきも4回あり、その中身も全部見せるでござる
こんな方におすすめ
- AIに小さな自分用アプリを作らせたい方
- Codexでアプリに機能を足すと、費用と時間がどれくらいかかるか知りたい方
- 自作アプリの「起動できない」「ComfyUIに繋がらない」でつまずいた方
結論・全体像
記録が残るCodexの会話3本は、実働3.29時間・API換算$47.84でした。
この3本で足したのは、圧縮・形式変換・範囲消去の3機能です。
1ドル150円と仮に置くと、約7,200円です。
Codexは、ChatGPT Plusの月額¥3,000の定額で使っていました。
この作業をした期間は、Plusの加入中でした。
月額は、2026年10月3日に公式の料金ページで確認しました。
この3会話の分だけを切り出すことはできません。
期間は2026年6月21日から7月20日までの28日間ですが、作業した日は6日だけです。
実働3.29時間を28日で割ると、1日あたり平均7分になります。
私が打った依頼は23回で、そのうち7回は「進めてください」「実装してください」「修正してください」のような20字以内の一言でした。
つまずきは4回です。
3回は動かす前の準備(起動.batが2回、ComfyUIの停止が1回)で、残る1回が画像処理の結果そのものでした。
気づいてから直し終えるまでの換算額は、4回の合計が$7.84で、全体の約16%です。
そのうち一番大きかったのは、画像処理の結果そのものだった1回の$4.97です。
7つの機能は、どの順番でできたのか
圧縮を足す前の画面には、切り抜き・欠け補完・アップスケール・リサイズの4つがあり、この3会話で圧縮・形式変換・範囲消去の3つが増えました。
| 機能 | 何をするか | 足した日 |
|---|---|---|
| 切り抜き | 被写体だけ、または背景だけを透明PNGで保存します | 6月21日より前 |
| 欠け補完 | 切り抜きで欠けた所を、自動か、赤く塗った所だけ復元します | 6月21日より前 |
| アップスケール | 画像を2〜4倍に拡大します | 6月21日より前 |
| リサイズ | 縦横比を保って大きさを変えます | 6月21日より前 |
| 圧縮 | 見た目を保って容量を小さくします | 6月27日 |
| 形式変換 | PNG・JPEG・WebP・AVIFに変換します | 6月28日 |
| 範囲消去 | 塗った範囲を周りの絵で埋めて消します | 7月19日 |
6月21日には、切り抜きの選択肢を標準だけに絞り、Webページのアドレスから画像の候補を取る機能を戻しました。
圧縮には「品質優先」と「サイズ優先」の2つの方法があります。
元が3,148,808バイトのPNG(2400×1260)で試すと、品質優先はWebPで287,346バイト(90.9%減)、サイズ優先はAVIFで131,524バイト(95.8%減)になりました。
元の大きさから私が割り算し直しても、90.9%と95.8%で一致しました。
この数字は1枚の画像での結果です。

つまずきは4回と言うたな。機能を足せば、止まる所も出ようぞ。どこで転んだのじゃ?

順番に見せるでござる。どれも気づいてから直し終えるまでの時間と、そのあいだの換算額を測ってあるでござるよ
起動.batが2回壊れたのはなぜか
1回目は8000番を別のアプリが使っていたため、2回目は起動済みのサーバーがある時に空のURLをブラウザへ渡していたためです。
起動.batというのは、ダブルクリックでアプリを立ち上げて、ブラウザで画面を開くためのファイルです。
1回目:8000番を別のアプリが使っていた
2026年7月15日の午前1時、起動.batをダブルクリックしても、画面が開かなくなりました。
起動.batは「8000番が使用中なら、画像アプリは起動済み」と判定していました。
8000番というのは、アプリが通信に使う番号の窓口です。
その8000番を使っていたのは、別のツール(ComfyUI FL-MCP)でした。
画像アプリが動いていないのに、動いていると思い込んで何も起動しなかったわけです。
Codexは、8000番で画像アプリが答えた時だけ「起動済み」とみなし、別のアプリが使っていれば8001〜8020番の空きで起動する形に直しました。
直したあとに私が「8000は競合するので7999とかにできない?」と頼み、標準を7999番に変えました。
気づいてから直し終えるまでは、約6分半でした。
しくじり
起動.batが「8000番が使用中=画像アプリが起動済み」と決めつけていました。
- 症状: 起動.batをダブルクリックしても、画像アプリの画面が開かない
- 原因: 8000番を使っていたのが別のツール(ComfyUI FL-MCP)で、起動.batがそれを自分のアプリだと誤判定した
- 避け方: 「使用中」だけで自分のアプリが動いていると決めず、その番号で自分のアプリが答えるかを確かめる
- しくじり: 起動済みだと信じてもらえたのは、画像アプリではなくComfyUI FL-MCPのほうでした^^
2回目:空のURLをブラウザに渡していた
7月20日の午前2時31分、私はまた「起動できません」と打ちました。
今度は、すでにサーバーが動いている時に、起動.batがブラウザへ空のURLを渡していたのが原因でした。
直したあと、起動.batの終了コードが0、http://127.0.0.1:7999がHTTP 200、Chromeが開くことをCodexが確かめました。
HTTP 200というのは、サーバーが「正常に表示できます」と答えた印です。
気づいてから直し終えるまでは、約3分でした。
しくじり
すでにサーバーが動いている時の起動.batを、1回も試していませんでした。
- 症状: 起動.batを使うと「起動できません」になる
- 原因: 起動済みのサーバーがある時に、ブラウザへ空のURLを渡していた
- 避け方: 起動.batは「何も動いていない時」と「すでに動いている時」の2通りで試す
- しくじり: 「起動できない」を、同じ起動.batで2回やりました!!
範囲消去がComfyUIに繋がらなかったのはなぜか
ComfyUIが止まっていたからです。
ComfyUIというのは、画像を生成するAIを動かすソフトで、範囲消去は最初、補完をこのソフトに頼む作りでした。
2026年7月19日の23時5分、Codexは範囲消去の実装を終えました。
その報告には、ComfyUI本体が停止中のため、実際の生成処理だけは未確認だと書いてありました。
約2時間後の7月20日1時5分、範囲消去を使うと、次の表示が出ました。
「処理に失敗しました:ComfyUIへ画像を送信できません: [WinError 10061] 対象のコンピューターによって拒否されたため、接続できませんでした。」
原因は、ComfyUIが止まっていたことでした。
起動し直そうとしても、Windowsの文字コードのエラーで止まっていたため、UTF-8モードで起動しました。
そのあと、画像加工スタジオ経由で応答200のPNGが返ることを、Codexが実機で確かめました。
気づいてから直し終えるまでは、約5分でした。
しくじり
外部のソフトに頼む機能を、そのソフトが止まったまま使いました。
- 症状: 範囲消去で「ComfyUIへ画像を送信できません」と表示される
- 原因: ComfyUIが停止していて、起動し直そうとしても文字コードのエラーで止まっていた
- 避け方: 外部のソフトを使う機能は、そのソフトを起動してから試す。AIの報告にある「未確認」の所を、先に自分で試す
- しくじり: Codexが最初から書いてくれていた「未確認」の所で、約2時間後にきっちり転びました^^
広く塗った範囲の補完が灰色一色になったのはなぜか
指定した範囲が広すぎて、使うつもりのなかった補完の経路に回り、その設定が合っていなかったからです。
7月20日の午前3時56分、私は範囲を指定して消した画像を渡し、前と同じ結果になった原因を調べてほしいと頼みました。
塗った所が、きれいに消えるどころか灰色で埋まっていました。
Codexは、まず指定範囲の大きさを調べました。
私が塗った範囲は、画像の6.58%でした。
ローカルの補完(LaMa)は、範囲が3%を超えると受け付けません。
超えた時は、最初に作ったComfyUIの補完へ強制的に回される作りでした。
そのComfyUIの補完は、生成の強さ(denoise)が0.45でした。
denoiseというのは、元の絵をどれだけ無視して新しく描くかの強さで、1に近いほど新しく描きます。
同じ画像・同じ範囲・同じ乱数で、強さだけを変えて比べた結果が次の表です。
| 補完の方法 | 生成の強さ | 結果 |
|---|---|---|
| ComfyUI | 0.45 | 灰色一色(灰色率97.6%) |
| ComfyUI | 1.0 | 灰色は消えるが、月や雲を勝手に描く |
| ローカルのLaMa | なし | 灰色にならない(範囲は2.67%に縮小) |
強さを上げれば灰色は消えますが、塗った所に無い月や雲まで描いてしまいます。
そこでCodexは、手動で指定した範囲もローカルのLaMaに統一しました。
広く塗った範囲は、内側へ自動で縮めて、上限の3%に収まるようにします。
6.58%の範囲は、2.67%になりました。
修正後に実際のAPIで同じ画像を処理すると、応答は200で返り、初回は約75秒かかりました。
出力を目で見ると、灰色の塗りつぶしはなく、夕焼けの写真として自然でした。
テストは59件が成功しました。
気づいてから直し終えるまでは、約28分でした。
しくじり
広く塗った範囲が、設定の合わない補完の経路に回っていました。
- 症状: 範囲を塗って消すと、塗った所が灰色で埋まる
- 原因: 範囲が画像の6.58%でローカル補完の上限3%を超え、生成の強さが合わないComfyUIの補完に回った
- 避け方: 補完のような処理は、広い範囲と狭い範囲の両方で試す。範囲が上限を超えた時にどの経路へ回るかを、先に決めておく
- しくじり: 直したのは「必要な所だけを埋める」という、最初に思いつくはずの方法でした!!
かかった費用と時間はいくらか
3本の会話の合計は、API換算$47.84、実働3.29時間でした。
| 会話 | API換算 | 実働 |
|---|---|---|
| 6月21日〜7月15日の会話(gpt-5.5) | $18.62 | 0.90時間 |
| 7月19〜20日の会話(gpt-5.6 Sol・Terra) | $28.29 | 2.39時間 |
| 子の作業(gpt-5.4-mini) | $0.93 | 含めない |
| 合計 | $47.84 | 3.29時間 |
子の作業というのは、Codexが会話の途中で別に立ち上げた手伝いのことです。
7月19〜20日の会話では、gpt-5.6 Solが$22.20、gpt-5.6 Terraが$6.09でした。
3本の入力トークンは合計7,864万で、そのうち94.5%は、会話の前の部分を読み直す分でした。
私の集計表とは別に、生ログのトークン数と時刻から数え直しても、費用は$47.8385、実働は11,831.1秒で、どちらも一致しました。

3.29時間と$47.84か。記録が残る分の値札としては、悪くないではないか
28日かかったのに実働が3.29時間なのはなぜか
作業した日が6日しかなく、残りの日は何もしていないからです。
作業した日は、6月21日・27日・28日、7月15日・19日・20日でした。
最初の会話は、6月21日に開いてから7月15日まで、閉じずに使い続けました。
そのため、会話の期間は約24日に見えますが、この会話の実働は0.90時間です。
2本目の会話は、7月19日の16時57分から20日の4時24分まで開いていましたが、実働は2.39時間でした。
再現手順
自分のCodexで、1つのアプリにかかった費用と時間を数える手順です。
- Codexの会話ログを探します。
C:\Users\(ユーザー名)\.codex\sessions\年\月\日\に、1会話ごとのrollout-…jsonlがあります。 - 各ファイルの
token_countの記録から、入力・読み直し(cached_input_tokens)・出力のトークン数を読みます。モデルが途中で変わる会話は、応答ごとのlast_token_usageを、その時のモデルで分けます。 - OpenAIの料金表で、使ったモデルの入力・読み直し・出力の単価(100万トークンあたり)を調べ、取得した日を控えます。
- 費用は「(入力 − 読み直し)× 入力の単価 + 読み直し × 読み直しの単価 + 出力 × 出力の単価」で出します。
- 実働は、ログの各行の時刻を並べ、人が指示を打つ直前の間隔は除き、それ以外の間隔は10分で打ち切って足します。
デメリット・注意点
- この費用と時間は、記録が残る3会話で足した3機能(圧縮・形式変換・範囲消去)と、起動.batなどの整備の分です。切り抜き・欠け補完・アップスケール・リサイズの4つは6月21日より前からあり、含みません。アプリ全体を作る費用ではありません。
- 換算額は、2026年10月3日に取得した現行の単価を、6〜7月の会話にも当てた値です。当時の単価ではありません。
- gpt-5.6 Solの単価は販促価格(2026年11月21日まで)で、この記事のSol分$22.20はその価格で計算しています。
- 6月18〜20日に作ったプロンプト抽出の分は、ログが残っておらず、費用にも時間にも含みません。
- 実働3.29時間はログ上の活動時間で、私がブラウザで画面を試していた時間は入りません。
- 画面の右上の表示は「6 TOOLS」のままで、実際のカードは7枚です。範囲消去を足したあとの更新が漏れていました。
- 圧縮の削減率は、2400×1260の1枚の画像での結果です。
最後に
記録が残るCodexの会話3本は、実働3.29時間・API換算$47.84でした。
7機能のうち足した3つ(圧縮・形式変換・範囲消去)の分で、アプリ全体を作る費用ではありません。
まずは、自分のCodexの会話ログから、1つのアプリにかかった時間と換算額を数えてみてください。
最後に、このアプリのフォルダ名は、中身と関係のない loop_work のままです。
7週間後の9月10日、「あのツールどこ行った」となりました。
作業用のフォルダは消えていて、完成品だけが別のドライブに残っていました。
見つける決め手になったのは、AIの記憶と、私の「loop_workというフォルダだったと思う」という記憶でした。
フォルダの名前は、中身が分かる名前にしましょう^^
OpenAIの料金表: https://developers.openai.com/api/docs/pricing