ブログをWordPress(ワードプレス)から引っ越すと、本当に安くなるのでしょうか? メリットとデメリットも気になりませんか?

私はWordPressをやめて、約1か月前に別の作り方へ引っ越しました。引っ越し先はAstro(アストロ)という道具で、完成したページを先に作って置いておく方式です。置き場所にはCloudflare Pages(クラウドフレア ペイジズ)を使っています。

先に答えを書きます。サーバー代は来年の更新から大きく安くなります。表示の速さと、更新作業の手間が減ったことも得でした。失ったのは記事を直す管理画面です。メールと古いリンクを守る手間も増えました。全員に勧められる引っ越しではありません。

メールと古いリンクの話は、それぞれ別の記事に書きました。この記事は引っ越し全体の振り返りです。

ジライヤ(やる気2)

WordPressをやめて1か月がたったでござる! 拙者 身軽になったでござるよ

お館様(驚き4)

身軽とな? 本当に安くなるのか? 得ばかりではなかろうに

ジライヤ(照れ3)

安くなる話も 失った物の話も 数えてみたでござる

こんな方におすすめ

  • WordPressのサーバー代を安くしたい方
  • WordPressでブログを運営していて、引っ越しを考えている方
  • 引っ越しで何が起きるのか先に知っておきたい方

全体像

この記事の流れです。

この記事の流れ

引っ越すことになった経緯と経過を知る

安くなる金額と、ほかのメリットを数える

デメリットと、増えた手間を数える

向く人と向かない人を考える

見た目を直すだけのつもりが引っ越しになった

最初は、WordPressのまま見た目を新しくする計画でした。ところが計画を立てる段階で、心配事が3つ見つかりました。

  • 借りていたサーバーで、新しく足したファイルだけが表示されない現象が起きていました。見た目を替えるには新しいファイルがたくさん要ります。
  • サーバーの返事が遅いと、画面が出るのも遅くなります。最初に測った数字は1.51秒でした。
  • 古い記事のふきだし部品が、見た目を替えると壊れる心配がありました。

私は記事を、Markdown(マークダウン)という簡単な記号で書く文章ファイルで書いていました。それをWordPressへ送る変換の仕組みも使っていました。完成したページを置くだけの方式なら、3つの心配が消える見込みでした。この変換も要らなくなります。

引っ越しの経過

作業の順番を決めた地図を承認したのが9月21日で、本番に切り替えたのが9月26日です。間は5日でした。

日付を並べると

9月21日 作業の地図を承認し、引っ越し前の速さを測った

9月22日 新しいブログの土台と部品を作り、記事を移した

9月23日 試験用の場所に置いて、速さを測り直した

9月26日 本番を切り替えた

9月27日 朝に、アクセスを数える仕組みを足した

引っ越しの荷物は3つに仕分けました。

荷物の仕分け

そのまま運んだ

記事の文章と画像

ブログの住所(ドメイン)

お問い合わせ

作り直した・移した

ブログの見た目

ふきだしなどの部品

メールの受け取り場所

やめた

コメント欄

管理画面

終わった古い計測

引っ越しのメリット

サーバー代がメール代に置き換わり来年から約17分の1になる

以前借りていたサーバーはmixhost(ミックスホスト)で、年払いの18,216円でした。引っ越し後はサーバー代が要りません。代わりにメール代が年1,056円かかります。

ドメイン(ブログの住所)の更新料は年4,352円です。WordPressのままでも同じだけかかるので、差には入りません。

年額 引っ越し前 引っ越し後
サーバー 18,216円 0円
メール 0円 1,056円
ドメイン 4,352円 4,352円
合計 22,568円 5,408円

差は年17,160円で合計は約4分の1です。サーバー代がメール代に置き換わって、約17分の1になります。

ただし今年の支払いは減っていません。メール代の分だけ増えました。サーバー代は引っ越しの前に払い終えた前払いで、私の契約では途中で解約しても返金がありません。切り替えの9月26日から満了までの日数で数えると、前払いの約4分の3(約13,700円分)は使わないまま残ります。

実際に出ていくお金が減るのは来年の更新からです。引っ越しの時期は、契約の更新日に近いほど前払いを無駄にしません。

スマホで画面が出るまでの時間が約3分の1になった

切り替え直後の9月26日に測ると、スマホでは画面でいちばん大きな部分が出るまでの時間が3ページとも約3分の1に縮んでいました。測った3ページはPCでも1秒未満でした。

ページと端末 引っ越し前 引っ越し後
トップ・PC 2.1秒 0.6秒
記事・PC 1.5秒 0.8秒
カテゴリ・PC 1.5秒 0.6秒
トップ・スマホ 12.7秒 3.8秒
記事・スマホ 7.2秒 2.6秒
カテゴリ・スマホ 7.1秒 2.1秒

読み込み中に画面がガクッとずれる現象も、記事とカテゴリで起きていました。引っ越し後はほぼ無くなりました。

測ったのは引っ越し前が2026年9月21日です。引っ越し後は本番に切り替えた9月26日です。診断ツールのLighthouse(ライトハウス)で各3回測り、真ん中の値を載せました。スマホのトップと記事は、回によって2秒台から8秒台までばらつきました。この数字は切り替え直後のもので、今あらためて測った値ではありません。この割れ方の正体は別の記事に書いています。→ ブログの速さ診断で 9.8秒と出た! 測り直すと別の結果に

更新し続ける作業が減った

WordPressの本体・見た目の部品・追加の機能(プラグイン)・サーバーのPHP(ピーエイチピー)は、どれも新しくし続ける必要がありました。新しいブログにはこの作業がありません。PHPはページを組み立てるために裏で動く部品のことです。

この違いが効いたのが、2026年10月21日に公表されたPHPの重大な弱点の騒ぎでした。新しいブログの方は何もしなくて済みました。→ PHP騒ぎの夜 引っ越し済みのブログに 思わぬ落とし穴!?

Astroの部品にも新しい版は出ますが、自分で上げると決めるまで版は変わりません。

文章のファイルがそのまま記事になった

以前は、書いた文章ファイルをWordPressに送れる形へ変える専用の仕組みを通していました。今は書いたファイルを置くだけで記事になります。

お館様(満足3)

安くなって速くなって更新も楽になったのなら 良いことばかりじゃのう

ジライヤ(サングラス2)

それが 得ばかりではなかったでござる

引っ越しのデメリット

記事を直す画面が無くなった

WordPressのように、ブラウザで開いて記事を直す管理画面はありません。直すには文章のファイルを書き換えて、公開し直します。

毎回これをAIに頼むのは大変なので、自分専用の編集アプリをAIと作りました。2026年10月8日に完成して、今は記事をブラウザで見ながら直せます。

メールは先に別の場所へ移す必要があった

ブログの住所とメールの届け先が、同じ設定になっていました。ブログを切り替える前にメールを別の場所へ移さないと、受信が全部止まる作りでした。

作業の地図でも最大の危険に挙げた作業です。→ WordPressからAstroへの引っ越しでメールが届かない?

古い形のリンクをつなぎ直す必要があった

昔のWordPressは、記事に番号のついたリンクでも届く作りでした。引っ越し後に何もしないと、このリンクから来た人は記事に着きません。

過去16か月の記録で、検索に出た回数の約4分の3がこの古い形でした。クリックは0回でした。つなぎ直しの設定が要りました。→ WordPressからAstroへ引っ越し 古いリンクから来た人は どこへ着く?

古い記事の飾りが文字のまま残っていた

古い記事38本のうち24本には、ふきだしや枠を出す飾りの指定が123か所ありました。この指定は旧テーマ専用の書き方で、新しいブログではただの文字として表示されます。

見た目の設定ファイルを運ぶだけでは直らず、本文の書き方から変換する作業が増えました。商品リンクなどの一部は、旧サイトの時点で既に壊れていたので対応しませんでした。

しくじり

古い記事の飾りは 見た目の設定ファイルを運べば直ると思っていた

  • 症状: 古い記事の本文に 飾りを出すための指定の文字だけが残っていて 運んだ設定ファイルを当てる相手が無かった
  • 原因: 記事の本文は 完成した形ではなく 飾りの指定の文字のままだった
  • 避け方: 引っ越す前に 古い記事の本文を何本か開いて 実物の形を確かめる
  • 今回のやらかし: 運ぶつもりだったのは見た目の設定だけで 実際は24本・123か所の本文を書き換えることになった

アクセスを数える仕組みも運び直す必要があった

旧サイトには、Googleのアクセス解析の計測タグが入っていました。新しいブログに入れる指示は、作業の地図にありませんでした。

切り替えたのは9月26日の夕方で、気づいたのは同じ夜です。タグを足したのは翌27日の朝で、約14時間分の訪問は数えられていません。

しくじり

引っ越しの荷物リストに アクセスを数える仕組みが無かった

  • 症状: 切り替えた夜に 新しいブログのアクセスが数えられていないと気づいた
  • 原因: 引っ越しの作業の地図に アクセスを数える仕組みを入れる行が無かった
  • 避け方: 古いサイトが読み込んでいる物を全部書き出して 新しいサイトに入れる物と1つずつ照らし合わせる
  • 今回のやらかし: 引っ越し前に古いサイトが読み込む物を測っていたのに 入れる物の一覧には載せていなかった

コメント欄は廃止してお問い合わせは残した

旧サイトのコメントは1件もありませんでした。そのためコメント欄は廃止しました。

お問い合わせはGoogleのフォームをページにはめこむ形で、そのまま残しています。

向く人と向かない人

私の場合から言えるのは次のとおりです。

向く人は次のような方です。

  • サーバー代を毎年の固定費として減らしたい方
  • 記事が数十本で更新が毎日ではない方
  • 文章をファイルで書いて管理できる方
  • コメント欄や会員機能を使っていない方
  • 手伝ってくれるAIや人がいる方

向かない人は次のような方です。

  • 外出先のスマホから管理画面で記事を直したい方
  • コメント・予約・会員の機能が必要な方
  • 追加の機能をたくさん使っている方
  • ドメインのメールが仕事の命綱で、設定を触りたくない方
お館様(得意げ3)

向き不向きがあるなら 決める前に確かめることが肝心じゃのう

ジライヤ(喜び3)

荷物の仕分けから始めるでござる

この記事もAIと会話しながら作りました。途中で冒頭の書き方を直してもらい、題名の検索需要の確かめ方を記事作成の手順に入れてもらいました。

会話の記録

全文の17〜24番目を読む

私 記事の冒頭は前回と同じように要約かこの記事を読んで分かる事みたいにしてください

Claude 題名の案は3つとも長さのチェックを通りました。続いて、本文を「安くなる・メリット・デメリット」中心に組み直し

私 記事作成スキルに入れて欲しい

Claude 検索需要の確認をスキルに書き込んでいます。そのあと、この記事の題名にも同じ確認を当てます。

デメリット・注意点

  • お金の数字は私の契約の場合です。サーバーの会社や契約の形で変わります。
  • 速さの数字は診断ツールで測った値です。比べたのは、古いテーマと追加の機能を含む私の旧サイトと新しいブログです。WordPress全般の話ではありません。Googleの公式の診断画面で1回だけ測った値は、これと大きく食い違いました。引っ越し前は3.8秒で、試験用の場所は6.1秒と、数字の上では逆に遅く見えました。1回の値は回ごとに大きくばらつくので、比べる材料にしていません。
  • 実際の読者がどう感じたかを表すデータはありません。アクセスが少なく、Googleの実測データが出ないためです。
  • 新しい方式でも更新作業はゼロではありません。Astroの版を上げる時は自分で確かめます。
  • 引っ越しは、作業の地図を8つの段階に分けてAIと進めました。1人で手探りで進める作業ではありません。

最後に

サーバー代は来年から大きく安くなり、速さと更新作業の手間も得られました。代わりに管理画面が無くなり、メールや古いリンクを守る手間が増えました。

引っ越しを考える方は、まず今のブログで使っている機能を書き出してみてください。コメント欄・お問い合わせ・メールが引っ越し先でも要るかを確かめるためです。

私は見た目を直すだけのつもりが、ブログごと引っ越していました。

公式のドキュメントは Astro にあります。